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【人を待っていてイライラしたら危険信号】

ハムスターの生活を見ていると、あることに気がつきます。ハムスターは、眠りから覚めたときには、のそのそとスローな動きで一日の活動をはじめるのですが、ほかの仲間にも刺激されるのか、食事をして歩き回り、運動をしはじめると次第にスピードが加速していくようなのです。

動き回るうちに、フィルムの早回しのようになってきて、それまでより動きが早くなるように見えます。

現代の仕事のペースも、ハムスターの動作のようにだんだん早くなっていくように思えます。20年前には間違いなく、今ほど目まぐるしく仕事をしていなかったのではないでしょうか。

だれかの仕事のペースが速くなると、それに合わせて同僚や取引先の仕事のペースも速くなり、ついには、夏休みを取る間もないほどの密度の仕事になってしまうということもあります。

ある人は昼の弁当を食べるヒマがなくて、毎日家に持ち帰っていたといいです。どう考えても食事をする時間がないほどの密度で、目まぐるしく一日中働くというのは健康的ではありません。

これに加えて、帰宅途中にフィットネスに寄りたいとか、趣味の時間を持ちたいなどと考えると、人生全体のペースがどんでもなく「超特急」なものになっていきます。

仕事がファックスやコンピューター、電子メールなどのハイテクで高速化したぶん、人間まで高速化しているわけですが、どこかで自分の仕事のペースを見直したほうがいいでしょう。人間のリズムを機械に合わせることはできないはずなのです。

人との約束で街角や喫茶店で待っていて、10分や20分程度待たされてイライラしてきたら、それは危険信号でしょう。確かに、その時間は貴重なのかもしれませんが、大切なものはもっと他にもあるはずです。人に待たされたら、道行く人を眺めて、ファッションや表情をゆっくり観察するくらいの余裕が欲しいものです。いらついて我慢できないようだったら、その時、自分はハムスターの最高速並みにスピードを出してしまっていると自覚して、すこしペースを見直すべきでしょう。

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【趣味が多い人は伸びる】

ひとつの趣味に凝らない方がいい

仕事においては、自分にはこれができるという専門能力、得意分野があったほうがいいのですが、こと、趣味、遊びに関しては、「これだけ」というふうに凝り固まらないほうがいいようです。

ひとつだけの趣味凝り固まることの最大の弊害は、それに集中するあまりに、仕事や家庭、その他の世界に目が向かなくなってしまう危険性があることです。

たとえば、釣りに全精力を注ぐという人がいますが、休みごとに海釣りに出かけるとなると、映画化もされている人気マンガでも描かれているように、仕事のほうは釣りのスケジュールに合わせて、ということになってしまいがちです。

もちろん、多くの場合、家族は置いてけぼりにされて、家族崩壊の危機さえ起こりかねません。

また、どんな趣味でも凝りはじめると、どんどん道具などにかける費用が増えてしまうという事も弊害です。お金をかけようと思うと、どこまでいっても際限がないのが趣味の世界なのです。

さらに、会社の接待や、地域などの交流の場で、ひとつの趣味の話しかできないというのでは困ることがあるでしょう。絵画や音楽鑑賞、囲碁、将棋などのゲーム、ほかのスポーツまたはボランティア活動に関してなど、さまざまな世界の話に入っていけるほうがより親しまれるでしょう。

たいたい取引先の担当者というものは、自分の趣味に合う相手と仕事をして、ゴルフでもなんでも接待でいければ理想的だと考えているようです。

接待するほうでもされるほうでも、同じ趣味をもっていることは、お互いの信頼感が違います。共通の話題にも事欠かせないので、趣味以外のつきあいにも発展します。

職場の中でも、趣味が一致するかどうかということは仕事の能率にまで影響しかねません。やはり同じ趣味で話題も共通だと、信頼感が違ってきます。お互いに趣味について情報交換すると同時に、仕事についてもコミュニケーションできるので、はかどる傾向があるのです。

自分の内面においても、自分のいろいろな面が趣味によってわかってきます。多趣味であることは、さまざまな効果を待つと言えるでしょう。

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【流行には敏感でものめりこまない】

— 流行はだれかによって作られるもの —

どんな業界のどんな業種でも、世の中の基本的な流行=ファッションというものは認識していないと損をしたりと、痛い目にあうことがあります。

中にはそういった世の中のことにはまったく関心がなく、実験室から一歩も外出しないという仙人のような生活をする研究者もいるおゆですが、それで済む人というのはごく例外でしょう。

ファッションなど関係ない、うちはコンピューターの部品を作っているのだから、といっても、今は、コンピューターをはじめハイテク機器にも高いファッション性が求められる時代です。

家電メーカーのソニーが、開発スタッフに要求するのは、ファッションに合う大きさと機能を持ったハイテク製品だといいます。

たとえば、ビデオカメラを開発するときに、日本国のパスポートと同じサイズにして欲しい、とスタッフに無理な要求をし、実現させてしまったといいます。

これは、ビデオカメラの内部構造という見えないところにまでファッションが影響していることになります。

外面、外見に携わらない業種の人でもファッションについて知っておきたいというゆえんがここにあります。

ただ、ファッション=流行は、作られるものだということを理解しておかなければならないでしょう。自然発生的に流行してしまうものや流行語などもありますが、たいていの場合だれかが仕掛けたものなのです。

毎年、豪華なショウで発表されるパリモードなども、ある程度の傾向があり、ファッション業界が持っていきたい方向に合致したものが、結局、人気のファッションとなるようです。

「今年流行の色」だとか、「流行の柄」「材質」などは、流行する何か月も前から用意しておかなければ、いったん世界中で爆発的に売れ出すと商品の製造が間に合わなくなるのです。そのため、「何色のどの素材」を流行させるかということは、その半年から一年前に決定されているといいます。

そういった動きを先取りすることは、自分のセンス、情報アンテナを磨くことにもなりますからいいことですが、けっして乗せられないことが大切です。