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button-only@2x 内向的性格でも損をしない法

【自分の性格を人間関係の武器にする】

日本の社会も、本格的な実力社会になってきて、自己主張が得意でない人にとっては、仕事でも家族、親戚間でも厳しい環境になりつつあります。

活発に発言して先頭に立って行動する人は、職場でも「できる人」だと見られるし、地域でも、「頼れる人」と評価されるでしょう。それに対して、自分の意見をはっきり言わない人や、行動が積極的でない人は「内気な人」として、場合によっては、「置いてけぼり」にされてしまうこともあります。

ちょっと見が派手で社交的、明るい人のほうが友だちもたくさんできるでしょうし、言いたいことを言っているほうが、気持ちがいい、という見方もありますが、そこには画面性があります。

社交的性格の人にできるたくさんの友だちが、みんないい友だちかというとそうではない場合のほうが多いでしょうし、言いたいことを言っているうちに、取り返しのつかない失敗を犯す可能性だってあるのです。

つまり、内向的な性格だと人間関係で損をすると思われがちですが、それは本当は損ではないかもしれないということです。

内向的ということは、文字通り自省的ということでもあります。自分の行動や発言にまったく自省的でない人より最終的には信用されることになるでしょう。

感情の表現が控えめで、いわば地味なのですが、大げさに自分の感情を伝えたからといって、正しく伝わるとは限らないのですから、とにかく正確に人に理解されるほうが結果的には得です。

また、指導力などがなく、実行力に乏しい傾向はありますが、自分でコツコツとすばらしい仕事をしていれば、それはそれで高く評価されることになります。見た目だけ派手なプロジェクトを打ち出して大失敗する社交的な人間より、最後には評価されることになるでしょう。

そして、これがもっとも重要なことですが、内向的な自分をきちんと理解してつきあってくれる人は、一生つきあえる友人になるということです。社交的な人の友人たちは、いつの間にか潮が引くようにその人の元を去っているでしょう。

自分の性格を理解してくれる人とこそ、いちばんの友人関係を築けるのです。

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 仕事に「小さな目標」をたてる 

— やるべきことを見つける法 —

【限られた中で何ができるか考える】

人には、平等に一日24時間が与えられています。この24時間の積み重ね方が違うので、一人ひとりの人生が違ってくるのです。はた目に見て「あの人はうまくやっているな」という人は、24時間をきちんきちんと使っているのではないでしょうか。

なぜそんなにうまく時間が使えるかというと、人にもよりますがひとつには、「やる気」を持ってことにあたっていることが共通していると思います。なにごとも消極的に関わっていたら能率が上がらないものですが、「やる気」を持ってやれば、些末(さまつ)な仕事でもきちんとできるものです。

何かをするときに「やる気」を持つためには、まず、それが「今やるべきこと」であると認識しなければなりません。明日でも、明後日でもいいことは、集中してできないものです。

では、どうすれば「やるべきこと」が見つかるでしょうか。目の前には、いろいろな物事があると思います。会社の仕事、地域の仕事、家庭の仕事、自分がやりたいこと、またそのうちにやらねばならないことなど、さまざまです。

そんな中から、とりあえず手近な仕事から片付けようとすると、やはり、「やる気」が出なくてなかなか進まないものです。

そんなときには、まず「すぐにやらなくてもいいこと」をどんどんカットしてみます。たとえば、机のまわりの掃除だとか、手紙を書くことだとか。すると、「やるべきこと」が浮かび上がってきます。

「いろいろなこと」のなかに埋まっているときには、さほど「やるべきこと」という自覚がなかったことでも、まわりを整理すると、際だって見えるのです。「おお、これを先にやらなければ」と思えばもうしめたものです。

そこにはすでに「やる気」が生まれているからです。いろいろなことが同列に見えるようだったら、すべて書き並べてみます。急いだほうがいいものから順に並べてみると、いちばん上にくる項目が必ずあります。

それが「今やるべきこと」なのです。人に電話をすることだったり、資料を探すことだったり、と、それをやりはじめると、きっと「つぎにやるべきこと」が鮮明になってきます。とにかく動いてみる、これが基本です。

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         自分の机は仕事の現れである

【とにかくやたらと物を置かないようにする】

仕事場のデスクでも自宅の机でも、または、キッチンやダイニングのテーブル、リビングのテーブルのまわりも、どうしても整理がつかない人がたくさんいます。だれかが整理しても、すぐに同じ状態にもどってしまうタイプです。

書類の場所などがわからなくなる、などといって、人には自分のデスクを触らせないというのが最悪のパターンでしょう。

デスクはその人の性格を象徴してもいますが、その人が仕事をうまくできるかどうかをも大きく左右します。整理されていなくて、見苦しいというばかりでなく、書類や筆記道具、文書が入ったフロッピーディスク、場合によっては印鑑などがどこかにいってわからなくなってしまう、ということもあります。

そうなると、いつも探し物をすることになり、時間を無駄に費やしてしまうわけです。当然仕事ははかどりません。

思い切ってデスクを大整理したほうがいいでしょう。ただし、また同じ状態にもどってしまっては意味がありません。対策としてはデスクの上になにもない状態にして、縦長の物、平べったい物などいろいろな箱を五、六個置きます。この箱の中以外に物を置かないのです。箱は仕事別の箱、筆記用具・文具・印鑑専用、仕事と関係ない書類の箱、その人への手紙など文書の箱、その日の箱などとします。

ある日、デスクにきたらその日の箱にその日の仕事を入れます。すると、その人がいなくても、その日に必要な物はだれが見てもわかるわけです。一日が終わったら、その日の箱は空にします。そう、ちょうどパソコンでフォルダを作るのと同じです。

机の上を箱が占領していてもいいのです。そのデスクで作業をする人がいないのに、デスクの上が空いている必要はないからです。箱は、積み重ねられるようにすれば、デスクの上を広くすることも一瞬できます。

終わった仕事は、仕事の箱のまま机の下に収納します。これで、だれでもあとからその仕事について調べたり、資料を探すことができます。

もし、数人が関わる大きなプロジェクトがあったとしたら、そのプロジェクト専用のデスクを特別に作ることをお勧めします。

こうすれば、担当者がいなくてもデスクがすべてを管理する情報ステーションとなるのです。