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button-only@2x 最大限の努力も必要だが、手抜きも大事

【苦労をした人はそれを口にしない】

よく、仕事の話で、「いやあ、あのときは本当に苦労しましたよ」と苦労話をする人がいます。確かに、いろいろなな努力をして、それを苦労と感じたのでしょうが、私は口にできるような苦労は、大した苦労ではないのだろうと思っています。

その証拠に、いろいろな業界の人の新製品開発や難工事、巨大建築物の建設にまつわる「苦労話」を集めたNHKの番組がありますが、そこにでてくる苦労は、きらきらと輝く素晴らしい体験がほとんどです。

それは苦労というより、仕事に打ち込むことの「やりがい」のほうに近いものでしょうう。新製品も何の苦労もなく開発され、ヒット商品になっても「お話」としては面白みがありません。人生もそのくらいの苦労がないと面白みがないのかもしれないのです。

そこで、だれもが仕事や人生においていろいろな努力をし、目標を達成するために頑張るわけですが、最近、多く見かけるのは、努力をすることが目的化してしまっている人が増えていることです。

たとえば、サラリーマンが仕事をする上でいろいろな努力をするわけですが、どんどん仕事をこなしても、いっこうに達成感が得られないというのです。そのうち、やる気も失せてしまうのですが、これには原因があります。

そういう場合は、仕事=努力=苦労=生活と、生活そのものが仕事になってしまっているのです。本来は、生活するためにその一部として仕事をし、努力も苦労もしていたはずなのに、努力することが目的化すると、結果が得られても次の努力をしなければならないために、生活の100%が仕事に置き換えられてしまいます。

これでは、達成感がないことに加えて集中力も続かないので、そのうちに燃え尽きてしまうでしょう。

対策としては、私は「手抜き」をすることをお勧めしています。完全主義者には80%主義の人には60%くらいに引き下げることを勧めます。

ノベール賞の受賞者が、失敗や間違いから新たなな発見があったと言いますが、そこには発想の転換があるのです。手抜きもときには成功につながるのですから、努力の合間に手抜きをする、そのくらいがちょうどいいと言えるでしょう。

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【恋愛には一度くらい失敗するほうがいい】

— 仕事も恋愛も、失敗を乗り越えて成長する–

人間関係の所でも触れたように、恋愛関係、男女関係ほど微妙で、複雑なものはありません。相手のことを自分がどう位置付けているか、自分はどうしようとしているか、相手の気持ちがはっきりわからないばかりでなく、自分の気持ちもはっきりしないことが、非常に多いからです。

恋愛関係で相手の気持ちがわからないのは当然で、男性と女性はほとんどの場合、考え方がまるきり違っているのです。男性は論理的、女性は情緒的とよく言われますが、そんなに単純なものでないことはどなたも経験があるでしょう。

とりあえず、相手は、「自分とは違う考え方をするはずだ」と思っておいて間違いないのですが、恋に落ちた二人は、お互いに理解し合っていると思い込んでいるので問題がこじれるのです。

まず、相手の話を聞く、そして、自分の話をする、そうして交互に確かめれば、まったく違うことを考えていたことがわかるはずです。

それを勘違いしたまま、結婚式をやって、新婚旅行に行くと、行った先で相手が自分が思っていたような人間ではないことに気づいて愛想をつかし、最悪の場合、「成田離婚」などとなってしまいます。

初恋の相手と結婚して、今も幸せというカップルもいるでしょうが、私は結婚したら片目をつむりなさい、と言っています。ですから恋愛に一度や二度失敗するのは、決して悪いことではありません。その結果、客観的に自分たちをみることにもなります。

一度くらい失敗を経験して、客観的に顧みたほうが、のちのち恋愛だけでなく人間関係に失敗しにくくなるでしょう。仕事のクライアントを説得するのは、怒って感情的になった恋人を説得するよりはるかに簡単ですから。

男女とも、異性の考え方についてもいろいろな経験をすればそれだけ、少しずつではありますが、わかってきます。

もちろん、女性の考え方、男性の考え方、といってもこれも十人十色ですから、さらにさまざまな人と出会うことで磨きをかける必要があるでしょう。

とにかく、失敗は成功の元、恐れずに前進することが基本ですし、失敗があってこそ、自分が磨かれるのだということです。

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【夫婦関係はギブアンドテイクでうまくいく】

–愛することは、まず与えること–

男女の恋愛関係から発展して、夫婦の人間関係となるわけですが、どうも、愛し合っているのだから、相手にははっきりとものを言ったりしない、というのが日本の夫婦関係における文化のようです。

これは、まったく逆で、二人が愛し合っていて、信頼しあっているのなら、誤解を恐れずにはっきりと相手にものを言うべきでしょう。

それに極めて多いのが、愛しているのだから自分は何かをしてもらえるものと決めつけている人です。男女問わず、相手が何かをしてくれるまで待っているという受け身の人が多いのです。

昔の封建的な家庭なら、男性が主導権を握って、女性はそれに従うだけというパターンでしたが、、今の状況はまったく違います。どちらかというと、日常生活においてのポリシーや趣味がはっきりしている女性のほうが主導権を取ることが多いのです。

たとえば、結婚式の内容から新婚旅行、新居のインテリアや電気製品の選び方などまで、ふつうの男性にはわからないことばかり。ところが、、プライダル系の雑誌で研究している女性はカウンセラー顔負けの知識を持っています。

もっとも女性が主導権を握って、物事がうまく進めば、それはそれでOKで、男性は仕事に集中すればいいのですが、そのあたりの考え方の違いから生活においての意見の違いが生まれる傾向があります。

そして、いつか意見が衝突してしまうことになるわけですが、それを避けるためには、まず、相手の意見を聞き入れることを覚えたいものです。

よく、ギブアンドテイクといいますが、これは、「与えて、それから分け前を取る」ということです。与えるということは、相手を思いやることで、最初から自分のエゴを主張してしまっては、うまくいきません。

まず、相手に機会を与えて、それからおもむろに自分の権利や意見を主張するという方法がいいでしょう。

どんなに夫婦間でもめても、とにかく一度は心から愛した相手で、周囲の人にも認知してもらい、社会的にも夫婦として船出したのですから、自分だけ救命ボートで逃げてくるような方法はやはり感心しません。