–ストレスの原因は自分の中にある–
ストレスは、「STRESS」と綴ります。私はここから、、ストレス解消法として最初の「S」はスポーツで、「T」はトラベルで、「R」はレクリエーションで、「E」はイート=食べることで、最後の「SS」は、スリープとスマイルで対応することをお勧めしています。
もちろんストレス解消法はほかにもあります。いちばんのお勧めは、「話すこと」です。いわゆる「グチ」などをストレス解消法に使っている人もいますが、、「グチ」は「悪口」と表裏一体なので注意が必要です。
人の「悪口」を言うことは、、回り回って自分の利益にならない上に、精神衛生上もあまりよくありません。ストレスはもともと自分の中にありますから、自分の心に対して「悪口」を言っているのと同じなのです。
きちんと話を聞いてくれて信用がおける友人がいれば、その人に話してみてもいいのですが、なかなかそういう人には恵まれないものです。
そういうとき、家族を利用します。連れ合いでも子どもでも親でもいいのですが、相談に乗ることのできる人に話してみましょう。
意見を求める、という形で聞けば、きっとなにかいいアイデアを出してくれるでしょう。というのも、家族がストレスを感じていることは、お互いを観察していればわかることなので、家族は相談を持ちかける前に、すでに「なにかストレスがあるのだな」と気づいているものなのです。
そして、家族の中にストレスがあると、部屋の空気までピリピリしてきますから、真剣に解消法を考えてくれるはずなのです。
家族ですから、毎朝、毎晩顔を合わせれば、「ああ、今日はストレスがあまりなさそうだな」ということもわかるようになります。
もし、ストレスの原因に家族のだれかが関わっていたら、ぜひ当人をまじえて家族で会議を開きましょう。誕生日とか、お墓参りなどにみんなが顔をそろえたときに切り出してもいいでしょう。
子どもでも外に出ればさまざまなストレスがあります。お互いの要望やアドバイスを交換することが、家の中にあるストレスを解消する近道です。
【ストレスを消す方法② ・思いっきり叫ぶ】
— 「叫び」にもいろいろな方法がある —
昔ながらのストレス解消法としては、海や山に向かって思いっきり大声で叫ぶという方法があります。これは、「R」のレクリエーション解消法に入るでしょうか。
けれどもそうそう海や山にも行けませんから、手近なところではカラオケボックスで叫ぶという方法があります。
もちろんカラオケですからちゃんとした歌を唄うこともできますが、唄わなくても「課長の★◇♦☆~!」とマイクでがなるということができるわけです。
他にも「叫ぶ」方法はいろいろあります。表現するというのも「心の叫び」でストレス解消になります。
私の友人には、ストレスが溜まるたびに長い手紙を書いてよこす人がいます。とくに返事を求めているのではなく、「書く」という行為で「叫ぶ」と同じようにストレスを出しきることができるのです。
インターネット上に自分のホームページを持って、そこに一日の出来事を毎日のように書き綴っている人は、増えています。
これも、だれかが読んでくれることを期待するというより、「ホームページに書く」ということで、出しきっているのです。
「書く」ということは、記録にもなりますから、あとから自分のストレスの歴史と心の変遷をたどることもできて一石二鳥と言えるでしょう。カウンセラーにかかるときにも、そのホームページは貴重な観察資料になります。
なにかを「壊す」ということも、「叫び」のひとつと言えそうです。
ストレス解消のためのグッズとして、人の顔をしたゴムのおもちゃがあります。思いっきり引き延ばしたり潰したりして、その顔を変形させることができるというものです。
これは、変形させても元にもどりますから何度でも「壊す」ことができるし、なかなか効果があるようです。外国のパブのようなところで、ワイングラスを投げて「壊す」という店もあります。
投げるためのブースがあって、危険がないようにされ、みんな、やはりなにか「叫び」ながらワイングラスをガッチャーン! と投げつけるのです。
一度試してみたいものです。
【ストレスを消す方法③・ひたすら走る】
— 体を動かすことでストレスを追い出す —
ストレスの「S解消法」はスポーツで解消する方法です。ふだんからスポーツをよくやっている人はおわかりでしょうが、体を動かしているときには、仕事やトラブルなどの面倒なことは考えないものです。
よけいなことを考えながらスポーツをやったら、悪くするとケガをしかねません。スポーツは集中することを心に強制するわけです。
そこで、テニスでもサッカーでもいいのですが、スポーツでストレスを解消することはお勧めです。道具も場所もない、という方は、近くの公園などをひたすら走る、または早足で歩くというのもいいでしょう。
ストレスの原因を解決するわけではないので、仕事に戻ればまたストレスが襲ってくるのですが、一度解消しておくと、まったく違った気分でストレスの源に対応することができます。
もうひとつ単純ですが、「SS解消法」の一つスリープも効果的です。たとえば、家族とのケンカんまどで経験があると思いますが、お互いに興奮して意見が合わないまま「もう寝る!」と寝てしまうと、翌朝、ケロッとするのです。
これは、もともと冷静に考えれば大した問題ではなかったということで、一晩で気分が変わってしまったわけです。
仕事でも行き詰ったときは、お天気さえよければ「ちょっと打ち合わせにいきます」といって、公園などで昼寝をすると効果的です。30分でも寝れば、頭もスッキリしてストレスがどこかに行ってしまいます。
最後の「S」であるスマイルもお勧めです。腹が立っていてもニッコリ笑うと、不思議なことに自分も相手も冷静になれるものです。
中には、「なにを笑っているんだ!」などと怒る人もいるかもしれませんが、ひたすらスマイルするのです。そのうち相手は怒ることをあきらめてしまいます。
「大声で笑う」というのもストレス解消に効果的です。だまされたと思って、大声を出せるところで「ワ~ッハッハッハッハッ!」と笑ってみてください。腹の底から、なにかおかしいことを思い出して、思いっきり笑うと、自分がそれまでになににストレスを感じていたのかさえ忘れてしまいます。